SSブログ

強く生きろよ [ニュース・時事ネタ]

asahi.com(朝日新聞社)
欄干につかまる男児、住民命がけの救助 兵庫・佐用

台風9号の影響による豪雨被害に見舞われた兵庫県佐用町で、濁流にのまれた子どもたちを地元の人たちが助け出していた。「命を救えて良かったが、喜ぶ気持ちになれない」。懸命の捜索が続くなか、12日には池田一馬さん(54)=佐用町佐用=と身元不明の男女2人の遺体が新たに見つかった。兵庫県内の死者は16人、行方不明者は9人になった。 

 「助けてー、助けてー」。地面をたたきつける激しい雨音にまじり、暗闇から男の子の声が聞こえた。 

 大雨洪水警報発令後の9日午後9時半ごろ。佐用町の大坪集落を見回っていた自治会長の小原(おはら)一志(かずゆき)さん(65)は、数十メートル先の光景に息をのんだ。いつもは穏やかに流れる佐用川が「大坪橋」(長さ約60メートル、幅約2メートル)をのみ込み、わずかに見える橋の欄干の外側に小学生ほどの男児が必死にしがみついていた。 

 上流から流れてきた倒木が欄干に激しくぶつかっていた。助けられるのか――。一瞬、ひるんだ。しかし、男児の手が欄干から離れるのは目に見えていた。意を決し、土手のほうから大坪橋に向かった。 

 男児と自分に木が当たらないように願いながら一歩ずつ進んだ。「大丈夫か」。必死に欄干をつかむ男児に声をかけた。「上から流れてきた」。ずぶぬれで震えながら答える男児を抱きかかえ、近くの民家に飛び込んだ。奇跡的にけがはなかった。 

 兵庫県警などによると、男児は同県養父市に住む会社員片岡達雄さん(49)の小学6年生の次男(11)。達雄さんと母親の佳代子さん(47)、兄の誠也さん(14)と車で九州に帰省し、その帰りに濁流に巻き込まれた。男児は近くの住民に「車に水が入ってきて、屋根に上がったら流された」と話した。 

 達雄さんは翌10日、大坪橋から約4キロ下流の水田で遺体で見つかった。佳代子さんと誠也さんはまだ行方が分かっていない。 


 「助かってよかった。でも家族のことを考えると素直に喜べない」。12日朝、大坪橋の周囲に残る流木などを片づけていた小原さんは、複雑な表情で話した。

 大坪橋から約4キロ離れた大日山(おおびやま)川近くでは、消防団員の男性(45)らが濁流の中でビニールハウスの支柱につかまる中学2年生の少女(13)を、腰まで水につかりながら助けた。少女は救出後、「お母さんはどこ?」と繰り返し尋ねたという。

 県警によると、少女は、救助された場所から約4キロ上流の町営幕山住宅に住む小林佐登美さん(40)の次女。小林さんと長女の彩乃さん(16)は10日、ビニールハウスから3~4キロ離れた水路などで遺体で見つかった。長男の竜太さんは無事だったが、次男の文太君(9)は行方不明のままだ。 

自分だけのものじゃない、家族からも託された人生だぞ…あまり偉そうな事言えるガラじゃないけど。。。
nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 3

コメント 2

たかれろ

今後,どういった人生を送るんですかね~
自分も死ねばよかったなんて,思わないで欲しいです。
by たかれろ (2009-08-16 23:48) 

O-HASHI

>たかれろ さん
コメントありがとうございます。
その寂しい気持ちはなんとも想像できないくらいのものでしょうけど、強く明るく生きてほしいです。。。
by O-HASHI (2009-08-20 22:15) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。