いろんな事考えてた [FC東京2003]
江戸川区松島-オレが今までの人生で一番の青春時代を過ごした場所。
最寄り駅は新小岩。オレは今でも新小岩を地元だと思ってる。
1999年の6月、当時住んでたマンション裏にある行きつけの床屋に行ってみると、
入れ替わりで180cmを超える外国人と出会った。
その人は目が合うとニコッと微笑んでくれた。
床屋の兄さんに聞いてみた。
オレ:あの人は?愛想いい人ですね。
兄さん:東京ガスのサッカー選手だよ。
(外を指差して)このマンションに住んでる。
オレ:へぇ~サッカー選手かぁ~、東京ガスのサッカー部って事?
兄さん:結構もう日本は長いよ、ホントにいいヤツでさ~
オレ:へぇ~この近所に選手がいるんだったら
観に行ってみよ~かなぁ~
下町の、小さな床屋でそんな出来事があった。
オレはスポーツといえば野球しか経験はなく、サッカーと言えば94年W杯をちょくちょくと
見ていた程度。
(ドーハの悲劇はそれほどオレにとって悲劇な話ではなかったくらいで)
Jリーグといえば鹿島びいき・・・ひいきと言ってもサポーター席で観戦する程のレベルではなく、
ほんとの意味で他のクラブよりひいきしているといった感じだった。
1999年6月27日、“サッカーダイジェスト”で[FC東京-ヴァンフォーレ甲府]の掲載があり、
「へぇ~あんなとこをホームにしてるんだぁ~」と少しばかり驚き、
「あっ、あの人出るんだったら行ってみよ~っ」って感じで出かけてみたんだ。
清新町の江戸川陸上競技場はオレが今まで見たJのスタジアムとはかけ離れた
ハゲた芝生のグランド・・・おまけに雨降っててグチャグチャ。
「あ~なんかアマチュアみたいだなぁ~」って思いながら試合開始を待った。
-選手が入場してきた-
すると脇にいるサポーターが元気よく応援を始めた・・・
と~きょ!
Tokyo!!
東京!!!
「へぇ~元気あるなぁ~」
-スタメンには「あの外国人」がいる-
「あ~いたいた! がんばれー!!」
-後半30分過ぎ、「あの外国人」がゴールを決めた!!-
「おぉぉぉ! あの人(?)決めたよぉ~!!」
試合見てるうちに、ある想いがこみ上げてきた・・・
オレの町にプロサッカークラブがある・・・オレ達のクラブ。
そう、鹿島の試合見てて感じる事のなかったものが、それがその試合にはあったんだ。
それからというもの、江戸川・西が丘・・・ホームの試合は出来る限り観に行った。
勝っても負けても応援したくなるクラブ、まさにオレ達のクラブっていう気持ちがそうさせた。
「あの人」との出会いが、オレを東京の世界に引き込んだ。
「あの人」はこう呼ばれた・・・“King of Tokyo”
今のオレにとってJ観戦、東京の応援はライフワークのひとつ。
それはまさしくアマラオによってもたらされたものだった。
そのアマラオも東京のユニフォームを着て試合をするのは今日が最後。
ただ最後っていっても、いつかどんな形ででも東京に帰ってきてくれる気がする。
待ってるぞ!!
新小岩に帰って来てくれてもいいんだぞ!?
コメント 0